べどの日記

落語の記録

JAPAN ONLINE FESTIVAL

鈴木愛理の4/10のライブをアーカイブにて視聴。

津野米咲メドレーは泣けた。

 

  1. Let The Show Begin
  2. DADDY!DADDY!DO!
  3. トークBlue Vintageの紹介)
  4. Apple Pie
  5. トーク
  6. 真夜中のメリーゴーランド
  7. 別の人の彼女になったよ
  8. Easy To Smile
  9. トーク津野米咲追悼)
  10. 光の方へ
  11. 夢(°C-ute
  12. ソラシド〜ねえねえ〜(Buono!
  13. start again (2021ver.)

 



 

若手対決シリーズ 瀧川鯉白・立川かしめ二人会 負けてたまるか!?

40分のオープニングトーク

かしめ 真田小僧

鯉白 ナルシズム温泉

鯉白 トウキョウホイホイ

かしめ 猫と金魚

 

4/10の会を配信で視聴。

この2人の会が定期化するとのこと。嬉しい。

 

真田小僧…妻が大好きな夫のNTRモノ。寝取られに興奮する夫。サゲは、妻が一銭以上は出せないと言い「お前には一線/一銭超えてほしい」。2席目のマクラで、師匠のこしら師に「噺の中で寝取られたと絶対言うな」と30分説教されたそう。直接表現しないところがこの噺の魅力。

 

ナルシズム温泉…ある温泉で2人で話しているシチュエーション。しかし本当は1人。独り言かドッペルゲンガーか。3人目の人物である女性に2人とも見えているからドッペルゲンガーかな。鯉白さんの口調が大好き。この噺はきく麿師の『もち』を思い出す。

 

トウキョウホイホイ…東京に住む男の孤独を描いた噺。ゴキブリホイホイに1匹捕まっているゴキブリを見て、自分も東京の魅力から離れられないのではという気づきへ。サゲの「この孤独がトウキョウホイホイか」は素晴らしい。地方から東京に出て10年戦った昔を思い出す。自分にとって東京はずっと他者だった。

 

猫と金魚…金魚屋の売り声がとても重要な噺。「番頭も丁稚も親方もみんな金魚を食べる人々」というドタバタ劇が楽しい改作ではあるものの、サゲの金魚屋の売り声には余情があった。このサゲで滑稽噺が人情噺風になった。

 

柳家権太楼『落語家魂! - 爆笑派・柳家権太楼の了見』

先日届いて読み始めた。

1章の『大震災と噺家の誇り』で、東日本大震災でも寄席は、鈴本以外は営業していたことを知る。

圓生師の『寄席育ち』の中にも、スペイン風邪でも寄席はやっていたことが書かれている。

というか、あまり紙幅が割かれず、そう大したことのない事件だったようにも読める。

 

それと比べて、今般の新型コロナウイルスの脅威はなんと強烈なことか。

寄席が休業するということの重さを知る思いがする。

 

新版 寄席育ち

新版 寄席育ち

 
落語家魂! - 爆笑派・柳家権太楼の了見 (単行本)

落語家魂! - 爆笑派・柳家権太楼の了見 (単行本)

 

瀧川鯉昇独演会「・・・・・・・・・」第34回

4/9の会をアーカイブ視聴。

 

 千早ふる〜モンゴルver〜

宿屋の仇討ち

二番煎じ

 

千早ふるのマクラでの『桃太郎〜囚人と看守ver〜』はよかった。

サゲは変わっていて、味噌樽を持ってネパールまで飛んでいった千早が、現地の人に味噌を一掴みずつ渡し、「三浦雄一郎さんにわかるように、この味噌でヘルプミーと書いてくれ。これが、本当のみそひともじ」。

 

二番煎じはさすがに納めかな。また来冬。

今季のベスト二番煎じは、三遊亭天どん師。

夜回りをせずいきなり番小屋で、飲み会風景としか言いようのない二番煎じだった。

コロナ禍ならではか。

 

若手対決シリーズ「負けてたまるか!?」 立川志ら門・桂竹紋二人会「もんもん」

オープニングトーク

志ら門 権助

竹紋 時そば

竹紋 表札

志ら門 明烏

 

4/6(火)の道楽亭での会をアーカイブ視聴。

どことなく見た目の似た2人。

竹紋さんは訛りが気になってしまうかな…。

志ら門さんは、大学が作新ということで親近感。旧南那須町にいた?

お2人とも、これからに期待。

 

今回はめくりが無く、画面左に名前が縦表示。実験的なのかな。

慣れないのもあって、ちょっと微妙。

 

志ら門… 権助魚のサゲは、関東一円ではなく、おかみさんが「魚を捨ててきなさい」「夫婦喧嘩は犬も食わない」。

竹紋…表札は今輔師の作。自分の身として、いきなり5人も孫ができたら嬉しいだろうか。熊本弁が楽しい。

志ら門…明烏はネタ下ろし。全体的に優しい雰囲気。慣れればもっと段取りよくなり、噺が練れてきそう。大ネタは、過去の名人上手と、今は映像で比べられてしまうけど、志ら門さんなりの明烏になることを期待。

 

第二回「長講大一番」立川寸志 三遊亭好二郎

好二郎 鼠穴
寸志 景清


4/5の配信をアーカイブで視聴。


両名ともに、マクラで長講2席の珍しさと難しさを話す。
演る方もリズムが違って難しいそう。
落語家により向き不向きもあるだろうけれど、このような企画の会は続けてほしい。
先日の、白鳥師の代官山落語もそうだけれど、無観客でのオンラインだからこそ生きる企画だと思う。


寸志さんも好二郎さんも、ともに非寄席育ち。
立川流としては志らく師・談春師世代の次を担える1人だろうし、円楽一門会としては兼好師・萬橘師の下世代としてこれからがスタート。
長く楽しんでいきたい。


好二郎…兼好師の型なのだろうか。
    サゲは「兄さんのおかげで夢から醒めた」。
    好二郎さんんお人柄のためか、悲惨さが弱めな印象。


寸志…サゲは、目が治った後に定次郎の作った観音像が、雷が鳴ると目を開けるというもの。
   影の具合で、盲人らしさが強く感じられた。
   障害の噺は難しいと聞くが、信心モノというのも、そのままでは現代に受け入れられにくい要素かもしれない。
   ただ、技術ではどうしようもない運命とでもいうべき事態に直面したときの人の心の機微という視点なら、現代でも理解の余地がある気がする。
   昇太師も「困ったときに人は変なことをする。それが落語になる。」というようなことを言っていた。
   そのうえでも、『景清』である必然性は問われるのだろうが。


橘家門朗 改メ 橘家文太二ツ目昇進記念落語会~第5回北九州つながり寄席~

ごはんつぶ 牛ほめ
文吾 やかん
小せん 動物園
米粒写経
扇辰 子ほめ
文蔵 試し酒

口上(向かって左から)小せん きく麿 文吾 文太 文蔵 扇辰 正楽
きく麿 スナックヒヤシンス
正楽
文太 ちりとてちん

 

4/4の会をアーカイブ視聴。

本来ならば1年前に行うはずだった会がコロナで1年延期。

ようやくの開催。

地元開催なので、知り合いの方も多かったのだろう、盛り上がりが激しく、トリではご祝儀も。

 

文太さんは、落語カーを作って九州を回る計画を立てクラウドファウディング中とのこと。口上での文蔵師「体のいいゆすりだろ?」。

大好きな北九州に生の落語を届けたい。世界初!動く演芸場。 - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)

 

ごはんつぶ…天どん師の弟子。どことなく似ている。牛を褒める前に、オジサンの娘を牛の褒め方で評する。

文蔵… ただ酒を飲むだけの噺だが、単調になりがちで難しい。文蔵師は貫禄で持っていってる。

正楽…シンプルなチャップリンに感心。

文太…初めて聞いたのは、半年くらい前のつながり寄席の配信だったろうか。そこから文蔵組で何度か見て、見るたびに上手になっている。格好つけないで話しているときのフラが良い。二つ目昇進すぐに東京を離れての活動は大変だろうが、北九州での飛躍を期待。